About Kojimachi Cafe

麹町カフェに入ると、まずカウンターのお花が季節を知らせ、大きな窓から差し込む光の表情が時間帯を告げることに気がつくでしょう。テーブルには四季折々を映し出す色彩と味わいを、今日もテキパキ動くスタッフが「ちょっと特別な気持ち」と一緒に運びます。

サンドイッチとコーヒーの小さなお店として始まった麹町カフェは2006年より半蔵門駅の目の前に場所を構え、移りゆく麹町の様子と共に育ち変化し、成長を続けてきました。 「こんにちは」 「お久しぶりです」 「よい週末を」 麹町や近隣で働く人々、海外からの観光客、そしてもちろん地元の方の何気ない日常の中で輝く場所、それが私たちらしく、私たちが目指す「麹町カフェ」です。

ひとときの小さな喜びが重なって良い1日をつくる、良い毎日が1年をつくる、そんな1年が良い何十年をつくる、そう信じています。パンにバター、ソーセージ、ベーコン、ドレッシング、そしてお菓子など、手づくりできるものを全て手づくりしたいと思うのは、料理というものの本当の悦びを追求した結果であると同時に、日常の中のとびきりを提供するお店であるからこその当たり前なのかもしれません。

夏の間は清里高原にある私たちの有機農園から立派な野菜が毎日届きます。ビーツにチャード、トマトに胡瓜にズッキーニ、とうもろこしにモロッコインゲン、コルニッション・・・高原の朝露と太陽の光、そして農園の方の手と愛情によって濃厚な味わいをもった美しい野菜たちは、麹町カフェのシェフの創造力を絶え間なく刺激します。また、自社農園が雪に閉ざされる冬はもちろん、オーナーとシェフは一年を通して神奈川県・三浦半島へ新鮮な野菜や卵を毎朝買い付けに向かいます。生産者の方との会話の中で新しい発見が、次なる一皿へと姿を変えることもあります。

大切に育てた食材を提供してくれる人との関わりの中で、これからもそれが食べる人に伝わる料理を作っていきたい。私たちの考える「食材と料理」の間にあるべきサスティナビリティ(持続可能性)とは、人と人、そしてその心のダイレクトな関わりによって実現するものだといえるでしょう。

The Cuisine : 料理

麹町カフェから2009年に誕生したベーカリー・FACTORY(九段下)のオーブンより毎朝届くフレッシュな自家製酵母パンを使ったサンドイッチは、開店当時からの人気メニュー。旬の食材をふんだんに使ったパスタ、お肉料理にお魚料理、緑鮮やかなご馳走サラダにあつあつスープ。ディナータイムには、自家製シャルキュトリーやワインとのペアリングが楽しい煮込み料理まで。エグゼクティブシェフ・松浦亜季は「麹町カフェの料理のすべての原点は両親が作ってくれた食事」だといいます。南フランスやイタリアなどの地中海地方、北・南アメリカ、中東、時にはアジアなどからインスピレーションを受ける料理も “日常の中のとびきり”という麹町カフェらしいプレゼンテーションで、あっ!という驚きを届けつつも、決して気取りすぎることなく、五感それぞれの温かみを大切に仕上げます。

そして毎日のメニューボードを彩る料理の数々は、その時手に入る旬の食材が全てといっても過言ではありません。甘いとうもろこしが届いたら、その鮮度が落ちないうちにスープに、パスタに、付け合せのグリルに。新豆が届いたら、たっぷりのハーブと一緒にサラダにして。みずみずしいブルーベリーは、見た目も美しいタルトに焼き上げよう。届く食材から、毎日違うメニューを考えるということはシェフ達にとって決して容易いことではありません。ですが、その時一番美味しいものを最高のクオリティでゲストに味わってもらいたいというのがシェフの一番の願いです。料理とは、単に味だけではなく、香りや鮮やかな色、新鮮な食材だけがもつ食感をもテーブルに届けること−–−、そんな思いが麹町カフェの日々のメニューを自然と創り上げていくのです。


The Chef : シェフ

子供の頃から外国の食や文化に触れて育ったepietrizのエグゼクティブシェフ・松浦亜季が創る料理は、Melting Pot(メルティングポット)という言葉を連想させます。世界の多様な食文化を再現しつつ、四季に五感を向けながらお皿の上で新しい感性を生かすことを大事にする-、変わらないものと変わるものの2つがあってこそ松浦亜季の一皿は完成します。毎朝、神奈川県三浦から新鮮な食材の仕入れを行ってからキッチンに出勤するのは、季節や食材の変化が生きる料理の中にシェフ自身が悦びを感じているからです。

2015年よりキッチンを取り仕切る麹町カフェのシェフ・古川大策は、一流ホテルのガストロノミーを経験後、3年前に麹町カフェに加わり毎日様々な食材に触れることで創造力を耕し続けています。日々成長し続ける料理への情熱と愛情と共に、キッチンに届く農園の野菜や鮮魚、ジビエの鴨や猪を丁寧そして手際よく美味しい一皿へと変身させます。大忙しの金曜日のディナータイムの後、一人で好きな音楽を聴きながら深夜にソーセージやパテ、ベーコンを仕込む誰かを見かけたら、それはきっと彼でしょう。

オープン以来、縁をもって巡り合ったすべてのシェフとスタッフが、現在の「麹町カフェ」という一皿の上にあるスパイスやソース、そしてその豊かなスタイルを作ってきました。新しい食材への好奇心、また新しい文化や土地に対する絶え間ない探究心は、いつの時代も麹町カフェのシェフが持ち合わせてきたものです。この10年の間にシェフからシェフへと受け継がれたもの、それは技術的なこだわりではなく、常にフレッシュで柔軟な感性、そして目の前にある食材に感謝しそれを最大限に生かすメンタリティであり、それはこれからも麹町カフェのキッチンに息づくものであり続けます。



The Space : 空間

小さな鳥居が見える太田姫稲荷神社に隣接する麹町カフェの広々とした空間にはサプライズが溢れています。エントランス横・カウンターに面する壁をよく見ると、幾つものコーヒー豆の跡形が。ふと天井を見上げれば、鳥たちの姿。麹町カフェに集うアーティストたちによって描かれた花や植物の影は、自由を求めて枠から飛び出そうとする真っ最中。そんな視覚的なホスピタリティーはもちろん、麹町カフェのウェイター・ウェイトレスたちは、常連のお客様も初めてのお客様も、誰もが特別な気持ちになれるサービスを心掛けています。老夫婦へ出すお魚はあらかじめ骨を抜いてテーブルへ。窓際が好きなあの方は、あの席へ。妊婦さんのデザートプレートには、コウノトリの絵を添えて。お皿の上の味わいとは、気遣い、ディテールへのこだわり、そして優しさも加わるものであるからこそ、自分の家にやってきた友人や大切な人をおもてなしする気持ちで日々ホールを駆け回っています。




epietrizの6つのお店、麹町カフェFACTORYChili Parlor 9SUKE6 DINERManufacture、そして都内のとある社員食堂。全てのお店の根本にあるコンセプト「EAT GOOD (イートグッド)」をテーマに、<食と幸せ>について考えるウェブサイトがL’Atelier EAT GOOD (アトリエ イートグッド)です。

L‘ATELIER EAT GOODとは「食べること」から日常や世界を考え、心の豊かさを創り出し、幸せをシェアするための小さなアトリエ。そして、それはダイニングテーブルのように和気あいあいと、楽しく、そして優しい気持ちになれる場所ー。 エピエリのお店や食材、お料理、そしてお客様との日常にフォーカスし、そこから「食べる」ということが全てに繋がる大切な営みのひとつであることを日々発信しています。是非ご覧になってみてください。